英語できないけどイギリスの大学院に行く。

英語ができないけどイギリスの大学院に行きます。

前期授業を斬る(斬らない)

私が300万円を払って置いてもらっているコースは

1.前期3コマ+後期3コマ+長い修論

2.前期4コマ+後期4コマ+普通の長さの修論

のどちらかを選ぶことができます。もちろん私は1の方です。修論を書く段階になった泣くのは目に見えていますが、多分普通の長さでも泣くので同じです。前期も後期も必修授業は1コマなので、2つずつ好きな科目を履修できます。この選択科目は毎年変わるので、興味のある科目が今年開講されて良かったなと思います。

 

①MA Philosophy Research Skills(必修)

正直、この手の授業があることが私の大学選びのひとつの基準でした。ほっとかれても書けないし。明るくて若い女の先生が担当です。エミリー可愛いよエミリー。メールの返事も早いし。

この授業は通年ですが、前期は

  • 学生が挙げた任意の論文2本を読んできてそれについてディスカッションする
  • 自分の修論テーマについて段階を追って進めていく

この2タイプの授業を交互にこなしていきます。任意の論文の方は全然自分の興味と関係ないところからもってこられたりするので厳しい。まぁ地蔵です。論文を読んでいったところで地蔵です。

ちなみに今週はこっちの任意論文タイプの授業だったのですが、論文2本中1本がトマス・ネーゲルの『コウモリであるとはどのようなことか』という、邦訳まで出ている有名な論文だったので、ブログに内容をまとめてくれている人がいたりして助かりました!!!ありがとう!!!それでも地蔵だったけどね!!!既読地蔵と未読地蔵、傍から見たら同じじゃない?もはやリーディングしていかなくてもいいのでは?ってなってます。実際、今日は教室参加者が7人(+オンライン6人)だったのですが、そのうち2人が1本目の時はめちゃくちゃ発言していたのに2本目になったら急に黙ったので、あいつら多分リーディングしてきてねえぞ。(私も2本目はしてません)

来週は各自研究計画書の叩き台を作ってくるように、みたいな課題が出ています。そして再来週の論文2本は、片方が44ページもあるので正気か?ってなってます。読まない。

 

②Ethics of Killing(選択)

選択科目は各学期5個ずつあるんですけど、半分くらいが政治学部の授業になっています。なぜかは知りません。で、この授業は政治学部のやつです。なので政治学部の学生が多いです。参加人数は、今日は教室7人+オンライン3人でした。リーディングが2本あるんですけど、事前に「今回のクエスチョンズ」が発表されているので、リーディングやってなくてもそのクエスチョンズの答えを用意してあれば良さそうだということに3回目の今日気づきました。ただ、中間エッセイと期末エッセイがあるので数本は読まなきゃいけないけど。

ちなみに今日は二重結果論というやつで直観的には面白いけど実はわりと複雑なやつなんですけど、「テロリストの武器庫に爆弾落とすけど一般市民の巻き添えが見込まれる」と「テロリストが一般市民を意図的に爆弾で殺す」は市民の死者数が同じだとして、どっちが道徳的に許されるでしょう、みたいな。ここはひとつ被爆国の人間として「そりゃ前者の方が認められがちだけど被爆国としては納得いかないよね」と言っておきましたが伝わったでしょうか。(もちろん昨日から文章作って暗記しておいた)

 

③Philosophy of Medicine(選択)

これは哲学科の授業です。初回の授業テーマは「健康とは」でした。これも教室は10人くらいかなぁ。リーディングは1本で、まず最初に学生がプレゼンします。挙手制なので私には回ってこない予定。そのあと先生が講義をして、最後にディスカッションです。先週は5人ずつのグループだったのですが、ディスカッションテーマすら最後までわかりませんでした。

そして今ちらっと確認したら評価はエッセイ100%なのですが、なんと4000wordsでした!わー!授業出てる場合じゃないわ!

 

そんな感じです。日本でオンライン1週半+渡英して1週間の合計2週間半受講した感想としては

  • 3コマでいっぱいいっぱい
  • とはいえその予習すらままならない
  • 多分復習はしなくていい
  • 地蔵許されたい
  • 毎週のリーディングに必死でついていくことも大切ですが、どう考えても中間・期末のエッセイを進めたほうが良い
  • オンラインだと先生の話はギリ聞こえるけど教室の声がほとんど聞こえないからお勧めしない
  • 更にグループでディスカッション、と言われたときに発言プレッシャーがオンラインの方がでかい
  • 教室だと、ノートに視線を落としてウーンと首をひねるという「特に発言はありませんムーブ」が伝わるけど、オンラインだと伝わらない

次回はいかに英語を使わずにやっていけるかについて書いてみたいと思います。